中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

サイドスローやアンダースローなどの変則投手を育成し、選手の活躍の場を広げよう!

サイドスローやアンダースロー、特殊な変化球投手!

そんな変則投手の育成もありかもしれませんよ!

 

 

〇変則投手はジャイアントキリングを生みやすい!

高校野球で優勝候補のチームが負けるパターンはいくつかありますよね。

その一つに「相手チームの変則投手の活躍」があると思うのです。

強豪校ほど設備が整っていて、ピッチングマシンが当然のように何台もあります。

練習試合の相手も強豪校で、右の本格派で140キロ台を投げる投手と対戦することだって多々あるわけです。

そうした強豪校からすると、公立校の130キロ後半を投げる好投手レベルだとバッティング練習になってしまいます。

では、強豪校を力でねじ伏せるような、140キロ台を投げる投手を作ることは可能なのでしょうか。

いや、最近だと150キロ台が出ないとねじ伏せられませんね。

私は育てることは難しいと思っています。

 

130キロ台までなら、高校3年生までの指導次第でどの子でも投げられる可能性があると思います。

実際私も130キロ台なら投げることができました。

しかし、140キロ以上となると、どの子にでも可能性があるとは言えないと思います。

残念ながら「才能」とか「体格」とか、そういった生まれ持った物が必要になってくると思うのです。

ということは、まともにぶつかったのでは好素材の集まらないチームでは強豪校を倒すことは難しいということになります。

 

そこで注目したいのが「変則投手」です。

変則投手といってもいろんなタイプがいると思います。

サイドスロー、アンダースローのようにリリースが通常と異なるタイプ。

シンカーやツーシーム、ナックルなど通常あまり見られないようなボールを多投してくるタイプ。

もちろん選手の将来を見据え、その子とも十分に話し合った上で、強豪校を倒すためにこのような変則投手にすることも一つの手だと思います。


左腕 アンダースロー サイドスロー投手まとめ 

 

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〇活躍すること、勝つことでよりがんばれることもある!

これは邪道のように思われるかもしれません。

しかし、試合で活躍していく中で野球の楽しさをさらに発見し、ますますがんばれる(生活も)子が多いのも事実です。

勝つために変えるというよりも、勝ちをその子たちの成長につなげるため、人間形成のために変則投手という選択肢もありなのではないかということです。

 

私の過去の教え子にファーストを守っていた子がいました。

残念ながら、足が遅く、バッティングもそこまで良くないので、控えにまわることが多かったのですが、投げ方は綺麗でした。

もしかしたら投手をできるかもしれないと思い、練習試合の2試合目に投げさせてみると、打ち込まれたもののフォアボールを全く出さないのです。

その子に「もしかしたら、高校ではやらせてもらえないかもしれないが、投手を本格的にやってみないか。」と聞いてみると、「ぜひやらせてください」という返事が返ってきました。

スピードはMAX110キロ出ているか出ていないかくらいでした。

そこで私は、ツーシーム、カーブなど様々な変化球と、常にセットポジションから、間を長く取ったり、クイックで投げたりと色々なタイミングを外す方法を指導しました。

結果、スピードは最後まで遅いままでしたが、うちのチームの高い守備力と相性がよく、その子は主戦として、市内40校中3位の成績を収めることができました。

結果だけではなく、目をみはるべきは彼の努力です。

正直、ファーストでは出番が少ないことは本人が一番自覚していたのでしょう。

投手挑戦後の彼の日々のがんばりは周りにも本当に良い影響を与えていたし、彼が野球を楽しそうにやっている姿はこちらもうれしくなりました。

 

私のケースは中学生の話ですが、高校生でも同じように、

変則投手にすることでプラスになると思える子がいたら、相談した上で挑戦させるべきだと思います。

特におすすめはシンカー、スクリューピッチャーです。

コントロールできるようになればそうそう打たれません。 

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シンカー、スクリューの習得が難しいようであればツーシームでも良いと思います。

これらの変化球の習得を目指すことは邪道でもなんでもありませんよね。

ツーシームについてはこちらをご覧ください。 

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ただ、注意したいのは選手の同意を得られないなら無理に行うべきではないということです。

先に述べたように「勝つため」だけに行うのではありませんので、その結果選手のモチベーションが下がったり、チームに悪影響があったりしても意味がありません。

また、小学生や中学1年生など、あまりに幼い時期から変則投手を目指すのもどうかと思います。

その子の可能性をある程度見極めた上で変則投手にすべきです。

140キロ投げられるなら投げられるにこしたことはないのですから。 

 

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