中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

新チーム発足時に取り組むべきこと!まずは組織を固めよう!

新チーム発足時にまずは手をつけなくてはいけないこと!

それは組織を固める取り組みです!

〇新チームが発足するときには何からやるべきか?

今回は新チームが発足する時に必要なことは何なのかお話ししていきたいと思います。

 

いろんなレベルのチームがありますし、小学生なのか中学生なのか高校生なのか、部活なのかクラブチームなのかで必要となることは異なってくると思います。

しかし、まず初めに手をつけなくてはいけないことは共通していて「目標を統一すること」と「組織を固めること」だと私は考えています。

 

よくあるパターンとして、新チームが発足し、初日のミーティングでキャプテンを決め、「甲子園に向けてがんばろう」などといった感じでそのまま練習に入ることがあります。

初日の選手はモチベーションが高いでしょうから、それはそれでその日はうまくいくかもしれませんが、ここで考えなくてはいけないことは「どういうチームが強いのか」ということです。 

 

 

〇どういうチームが強いチームなのか? 

強いチームとはどういうチームか?

答えは主に二種類あると私は考えます。

一つは体力的にも技術的にも能力が高い集団。

もう一つは組織力が強く、チームとしてのまとまりがある集団です。

一つ目の能力が高い集団はもちろん日々の練習の中で目指すべきですが、9人揃えるのがやっとの中学校部活動や少年野球チームにはなかなかこの方向で頂点を目指すことは難しいです。

しかし、二つ目の組織力を高めて、チームとしてのまとまりを作っていく方向性ならば、どのチームにも可能性があります。

この辺りのことは他の記事でもたくさん述べてきました。 

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このことを真に理解してもらえないと常勝チームを作ることはできず、個々の能力に頼らざるを得なくなります。

その結果、どんなメンバーが揃うかに結果が左右されてしまうことになってしまいます。

たとえ結果が出たとしても、それはメンバーの力によるものが大きく、翌年以降も安定して強いチームを作ることは難しいと思います。

 

 

〇では、どうやって組織力を高めていくのか?

特に中学校の部活動では、組織力がかなりのウエイトを占めていると私は感じています。

中学校の部活動では、常に顧問の目があると限りません。

むしろ平日は顧問の目がない時間のほうが多いことだってあります。

その大人の目がないところでどのくらいがんばれるか。

一つ一つの練習をどのくらい真剣にできるか。

顧問の思いをどのくらい汲んで練習に取り組むことができるか。

強いチームと弱いチームではこの点が大きく異なります。 

 

その話をすると「うちの選手は意識が低いから…」と選手のせいにしてしまう顧問もいますが、そうではありません。

意識を高める指導、組織力を高める指導をしなくてはならないのです。

その指導をするのに一番良い時期が新チーム発足時だと私は考えています。

 

そのためにはまずはやはりミーティングを重視すべきです。

たとえば、「都大会に出場するチームの条件は何か?」などとテーマを決めて選手に話し合わせたり、「どういう選手になりたいか」作文を書かせて発表し合ったりする選手主体のミーティングは非常に有効です。 

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指導者主導の一方通行のミーティングばかり行っているチームもありますが、それでは選手の内発的動機は高まりません。

 

また、私は選手の意識を育てるために、道徳の授業を取り入れていました。

こうした時間を確保するために、週の練習日数を減らしてもいいですから、できれば夏休みは一日練習を多く取り入れて欲しいです。

 

8:00 午前練習開始

11:00 昼食

11:40 ミーティングor道徳

13:00 午後練習開始

15:30 練習終了

 

以上のような日程がおすすめです。

また、選手同士の絆を深めることも重要です。

キャプテンとものすごく仲良しな選手が練習中に手を抜き、注意されてもちゃんとやらないということはまずありません。

そのために昼食を一緒にとる、ミーティングなどでの会話を増やす、場合によってはレクを行うなど工夫をし、選手間の絆を深めることも必要です。

そのためには、一日練習をぜひ取り入れてみてください。

個人的には土日両日半日やるよりは土曜日のみ一日の方がおすすめです。

※ガイドラインが設定され、原則一日練習はできなくなりました。したがって私は現在やっていません。

 

〇チームのリーダーも重要になってくる!

こうしてミーティングを重視し、選手の意識が多少高まったとしても、顧問がいる前でしかしっかりとできないのでは意味がありません。

顧問が不在時でもチームのリーダーとなる人物に安心して任せられるチームを作る必要があります。

そのためにはキャプテン選びでも工夫が必要です。 

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この記事では私なりのキャプテン選びの工夫がまとめられていますのでぜひ参考にしてください。

 

また、正直キャプテン一人だけの力ではチームをまとめることは難しいです。

選手一人ひとりの意識を定期的な面談で高めたり、サブリーダーを育てるということも考えていく必要があります。

サブリーダーに関しては副キャプテン以外にも外野キャプテン・内野キャプテンなど、どんどん役割を与えることも良いと思います。

また、組織力という点では、以前から何回もお話ししている「部活内委員会」の取り組みはかなり有効です。 

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初めは不安かもしれませんが、ぜひ取り入れてみてください。

私が現在指導しているチームでも取り入れていますが、これによって意識が高まり、活躍の場が広がった選手も多いです。

もし、詳しい取り組み方を知りたい方がいらっしゃった質問いただければと思います。

 

また、敗戦後の指導、「グッドルーザー」を目指す指導もすべきだと思います。

その理由についてはこちらの記事に詳しく記載しています。 

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以上、新チーム発足時に取り組むべきことでした。 

選手が自立したチームを作ることができないと強いチームはできません。

大変ですが、新チーム発足時に選手と向き合う時間をたくさん取って見てください。

 

関連記事です。 

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